近年、ワシントン州は世界で最も注目を集めるワイン産地へと急発展中です。ワイナリーやテイスティング・ルームでそのフレッシュな香り、もぎたての果実味、そして優雅な酸味のハーモニーをたっぷりと感じ、幸せ気分に酔いしれたいものです。
豊饒の大地と特有の気候、人々の情熱が育んだ味と香り
 ワシントン州は全米第2位の生産高を誇る、一大ワイン産地であることをご存じですか?フランスの銘醸地であるボルドー地方とブルゴーニュ地方の中間と同じ北緯46〜48度に位置し、日照時間は1日平均17.4時間と長く、そのおかげでブドウの完熟度が増します。しかも昼夜の温度差が20度近くで、夜間の涼しさで酸味が高まると言われています。こうして、ワシントンワインの芳醇な果実味と酸味の見事なバランスが形づくられ、暑いだけの土地で育ったブドウにはない、エレガントで洗練されたワインが生まれます。土壌は、氷河時代に繰り返し起こったといわれる大洪水の恵みにより形成された独特なもの。この理想的なテロワールを求め、世界中から情熱溢れる職人的なワインメーカーがワシントン州へ移り住み、ワールドクラスの個性豊かなワイン造りに専心しています。この土地でワインメーカーが目指すのは、大量生産ではなく、あくまでも高品質で心のこもった手作りの少量生産です。

 政府認定の指定栽培地域AVAは、現在、ヤキマヴァレー、ワラワラヴァレー、コロンビアヴァレーなど11地域。ワイナリーの数は1980年代には20にも満たなかったものが、現在約600と凄まじいスピードで激増しています。毎年、クオリティーの高いワインが続々誕生し、注目のワイン産地として脚光を浴びるようになりました。
ワインの産地では、ワインを心から愛して楽しむ人たちに出会えます。バーやワイナリーで私たちも気軽に極上のワインを楽しみたいもの
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豊かな風土で育まれたぶどうがやがて極上のワインに
シェラン湖ほとりのぶどう畑。こんな美しい風景に出合えるのもワインの産地を訪ねる楽しみのひとつです



山や森を吹き抜けてくる心地いい風を感じながら極上ワインで至福の時
美しい風景も堪能しながら
こだわりのワイナリー巡り
 お気に入りのワインに出会うための旅なんて、想像しただけで心が躍ります。きままに産地を訪れ、思い思いにブドウ畑を歩き、美しい景観に心癒される…。もちろん、美味しいワインと料理のマリアージュを楽しむことも忘れてはいけません。

 シアトルのダウンタウンから車で約30分のウッディンビルには、シャトー・サン・ミッシェルをはじめ、そんな幸福が味わえる大小様々なワイナリーが点在しています。

 また、ワシントン州東部では、コロンビア川を見下ろす絶景が自慢のケイブ・ビー・エステト・ワイナリーへ立ち寄り、ワインとともに大人のリゾートライフを楽しむのもいいかもしれません。ほかにもワイン通ならばワラワラ、ヤキマヴァレー、トライシティー、さらにシェラン湖、スポーケンなど魅力溢れるワインの里を訪れてみましょう。

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音楽とワインを楽しむ
極上の時間
なんともアメリカらしい、
馬の背に揺られてのワイナリー巡り
 美味しいワインをいただきながら送る、その季節、その土地でしかできない個性豊かな体験は、旅の思い出を何倍も豊かなものにしてくれます。

 例えば老舗ワイナリーの中には、毎年、サマー・コンサートを開催するところがあります。快適な夏空の下、ワインに舌鼓を打ちながら、一流ミュージシャンの生演奏を楽しむことができるのです。また、オーガニックだけではなく、バイオダイナミック農法を真剣に取り組み栽培醸造している人気ワイナリーも存在するので、ぜひ体験してみたいもの。
 さらに、ネイティブ・アメリカンのティピー、 トレイラーに宿泊し、乗馬を楽しみながらワイナリー巡りをするユニークな体験も大人気です。
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(上)ダウンタウンのあちこちでワインを、(下)郊外のワイナリーでは雄大な景観も楽しみ
Column 06
ワイン愛飲家を虜にする町
 ワシントン州南東部。ブルー山脈を見上げる美しいこの場所にワラワラという街があります。ワラワラとはネイティブ・アメリカンの言葉で「豊かな水」の意味。

 この小さな田舎町には、100を超えるワイナリーが点在。ワイン各誌がこぞって特集を組み絶賛する、アメリカ最高峰のパイオニア的プレミアムワイナリーが集中しています。

 そして徒歩圏にテイスティング・ルームが競うように軒を並べ、ワイン好きにはたまらない環境が整っているのです。ワラワラを訪れれば、ワシントンワインのさらなる奥深い楽しみに触れられることでしょう。
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